今回はデンマークの通貨についてのお話.

紙幣と硬貨

デンマークの主な紙幣・硬貨についてご紹介. 単位はクローネ(複数形はクローナー)で1クローネ=16.84円(2016年3月23日現在). 主に流通している紙幣としては,500, 200, 100, 50 DKK紙幣がある. 1000 DKK紙幣もあるらしいがレア. 絵柄は以下のような感じ.

表 かっこいい建造物が描かれていて色つき.

裏 歴史があることを感じさせる絵柄.

硬貨のほうはといえば,20, 10, 5, 2, 1 DKK, 50 Øre硬貨がある. 1 DKK=100 Øre(オーレ)である. 慣れるまでは20と10,2と1 DKKは混同しやすい.

硬貨 左から20, 10, 5, 2, 1 DKK, 50 Øre.

金額の表示方法

デンマークでの金額の表示方法と日本のそれとでは, 「,」(コンマ)と「.」(ドット)の使い方が逆である. つまり,コンマが小数点の役割を,ドットが10の3乗の位置を明示する役割を持つ. たとえば,1.234,50 DKKで千二百三十四クローナーと五十オーレを表す. ちなみにデンマークにおける金額表示は, 僕の知る限りではほとんどが消費税込み. その点はわかりやすくてよいのだが,消費税は25パーセントなので, 日本の金銭感覚からすると物価は非常に高く感じられる. (税金が高い分,社会保障は手厚い.)

おつりの感覚の違い

デンマークだけのことではないかもしれないが, おつりを返すときの紙幣と硬貨の組み合わせが 自分には意外だったので記しておく. 紙幣を使っておつりが返ってくるかなと思いきや,硬貨で返ってきたことがよくあった. これは20 DKKや2 DKK硬貨があることによるのだと思う. たとえば,40 DKKの代金を払うのに,100 DKK紙幣を渡したとする. 僕の感覚からすると50 DKK紙幣と10 DKK硬貨が1枚ずつ帰ってくるだろうなと思う. ところが,実際は20 DKK硬貨3枚でおつりが返ってくるのがほとんどだ. 僕は財布が軽い方がよいと考えるので, できるだけおつりの硬貨が少なくなるように工夫して支払いをする. (定理が美しくなるように定義を工夫するような感じ.) デンマークにはそのような感覚はあまりないのだろうか.

そもそもクレジットカード文化

おつりというのはそもそも現金でのやりとりで発生するもの. デンマークでは支払いはクレジットカードで済ませる人がほとんどなので, 現金での支払い方やおつりの渡し方にはあまり関心がないのかもしれない. そういう面倒な部分を省き時間を節約するためにクレジットカードがあるともいえる.

ほとんどのお店がクレジットカードに対応している. 僕は見つけれられなかったが,現金お断りクレジットカード払いのみのお店も中にはあるらしい. ただ,対応しているといっても次の3段階ぐらいのレベルがある.

  1. デンマーク国内のクレジットカード会社のカードのみ対応,
  2. デンマーク国内のクレジットカードはだけでなく, VISAやMasterCardなどの国際クレジットカードも対応しているが, デンマーク国内のものでない場合は手数料が高くなる,
  3. デンマーク国内のものかどうかに依らず,多くのクレジットカードが同じように使える.

大学内のカフェが 1 で大学近くのキオスクが 2 だった.